ずっと写真を撮り続けてきて感じることは、 樹林地の姿は 季節に応じて変わるものの、同じ季節で比較すると あまり変化がないということです。
ただ、少しずつ極相林化しつつあります。
さて、植物の分類を調べるときに、いつも開いている本があります。
大場秀章氏の『植物分類表』(2011 アボック社)です。
分類法は、いまや主流となった APG体系に基づいています。
その中の一冊に、『植物学のたのしみ』という本があります。
『植物学のたのしみ』(2005 八坂書房) 表紙 |
表紙の絵は ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ画 『バラ図譜』から
Rosa eglanteria ‘Luteola’
読んでいて、粟野地区公園の樹林地のことを思った箇所(P.113)があったので、以下に引用します。
ヨーロッパ中・北部の人たちは、ことのほか落葉樹を好む。イギリス南部のデボン州では保水用に育林してきた広大な針葉樹の森を落葉樹に転換しつつあった。
一年中緑の変化に乏しく暗い針葉樹林よりは、春の展葉から秋の紅葉・落葉を含む四季の変化に富むことや、小型の動物の格好のすみかであること、などが落葉樹林が好まれる理由である。
粟野地区公園の樹林地は、落葉広葉樹が常緑樹(常緑広葉樹や針葉樹)に遷移しつつあり、昼でも暗いのが とても気になります。