2016年12月7日水曜日

2016 秋の自然観察会 (郷土資料館主催)

今年も「秋の自然観察会」が行われました。

「広報かまがや」 2016年11月1日号 掲載

今年は、図書館本館3階での講話の後、貝柄山公園に移動して観察会が行われました。

講話では、「樹木観察のヒント」として、➀ 果実、➁ 落葉、➂陽樹と陰樹について、的を絞った分かりやすいお話が聴けました。
特に参考になったことを以下に載せます。

➂ 陽樹林から陰樹林への遷移


・陽樹:明るい所で育ち、成長が速い。暗い所では育ちません。
 (アカマツ、コナラ、クヌギ、アカメガシワ 等)

・陰樹:暗い所でも成長できます。成長速度は遅い。
 (シラカシ、スダジイ 等)

・遷移:ある場所の植生が時間とともに移り変わり、一定の方向性をもって変化する現象

伐採➜裸地➜草原➜低木林➜陽樹林➜陽樹・陰樹の混交林➜陰樹林(極相林)

出典: 石井 実「里山の生態学」 〔 石井 実・植田邦彦・重松敏則著『里山の自然をまもる』(築地書館)所収 〕

樹林に何もせず放っておくと、常緑広葉樹(照葉樹)陰樹林に遷移し、極相林化します。
極相林とは、原生林(老齢林)そのものです。

そうならぬよう人の手が加わって維持されているのが雑木林(里山)です。


貝柄山公園は紅葉がきれいでした。

メタセコイアの並木


紅葉の下を歩きながら 植物観察をしました